2026年度 筑波大学附属駒場中学校の入試分析

自由が丘校・白金高輪校が担当した筑波大学附属駒場中学校の分析を掲載します。
 

算数

例年どおり大問は4題。難易度、単元は例年どおり。大問1、大問2でパターンの場合分けにはまってしまうと時間がかかる。いつもどおりだが時間配分には注意したい。 

 

大問3の点の移動は、筑駒では定番の問題。過去問や筑駒算数の中で何回も扱われるテーマなので、比較的取り組みやすかっただろう。 

 

大問4の平面図形は、与えられた二等辺三角形の角度、辺の長さをヒントにしてさまざまな三角形の辺の長さを求める問題だった。2023年度にも似たような形式の問題が出題されている。なお、(3)は複数の答えが考えられるのも面白いところである 。こういった問題を楽しんで解ける子が欲しいという学校の想いを感じる良問であった。 

 
国語

今年は説明文と物語文と漢字の3題構成だった。筑駒といえば詩という形式が最近は崩れつつあるが、今年の物語文は抽象度が高く、韻文の読解練習は今後も欠かせない。

 

大問1は狩猟採集民族ヘヤー・インディアンとアメリカやエスキモーの子どもの対比から「自分で覚える」ことについて考えさえる説明文だった。

 

大問2は被災地を訪れた主人公が、自分は何もできないと痛感しながらも、被災地の人の語りを「自分で覚え」て、亡くなった方や被災された方の想いを受け継ぐ責任を自覚していくという成長物語だった。 

 

「自分で覚える」とそれを継続していけるのだという共通のテーマであった。大問1は二項対立の構図からの読解で難しくはない。一方、大問2は過去問でも見られたが、「死んだ人」が登場して抽象度が高く、これを読み解けたかで合否が分かれた。やはり文章読解が大切で、精読することを鍛えてきたエルカミノ生にとっては良い力試しになったはずだ。 

 
理科

昨年の6題構成から大問が1つ増えて7題構成となったが、小問数としての分量は例年とほとんど変わらず、分野も偏りなく出題された。今後も同様の出題が続くと思われる。

 

大問6はてこが傾かない状況を考えるという筑駒理科では定番の力学である。(1)を丁寧に調べ上げていれば、(2)での作業量を減らすことができる。(3)は対称性に注目したり、最も極端な置き方だけを考えたりする工夫が必要となる。過去問の類題でそのような工夫を身につけていた受験生はスムーズに解き進められただろう。 

 

大問6をうまく解けたかどうかが勝負の分かれ目となった。筑駒を受験するならば、一つの解法にこだわらず、より効率的な解法がないかを積極的に模索していきたい。

 
社会

大問3題構成、難易度は例年どおりで高得点勝負が予想される内容だった。

 

大問1は日本列島の日本海側の県を中心に地理全般の知識が問われた。
大問2は衣服の歴史に注目しながら古代から近代まで幅広く出題された。
大問3はメディアによる情報発信の抱える問題点や身近な政治的問題が問われた。
回答は例年どおり選択肢の形式がほとんどだが、去年と同じく記述問題も2題出題された。

 

どの問題も自分の知っている知識はもちろん、問題文の流れを感じ取る力が重要であり、筑駒受験を考えるならばしっかりと問題文を読み考える姿勢が重要になる。
また今年も身近な事柄から問題になっているものが多く、塾での学習だけでなく社会に関心を向けて、幅広く知識を増やしていくつもりで日々の生活を過ごしてほしい。